脱水症って?
暑くなっていく時期、脱水・熱中症になる方が多くなっています。脱水症状は熱中症のさまざまな症状を誘発するため、注意が必要です。
脱水症とは、水と電解質(塩分が水に溶けると電解質になります)で構成される体液が汗で失われ、補給ができない場合に生じます。例えば、夏の暑い時期や運動後に、大量の汗をかくことによって脱水になります。入浴でも、発汗することによって脱水になります。また、下痢や嘔吐により脱水になることもあります。「喉が渇いたな」と思ったら、すでに初期の脱水が始まっています。のどが渇く前に水分補給をしましょう。
熱中症とは?
室温や気温が高い中で、暑さによって体温調節機能が乱れたり、体内の水分や塩分バランスが崩れたりすることで起こる、【めまい】【頭痛】【けいれん】【意識障害】などの症状をまとめて熱中症といいます。
症状と対策は?
症状1
- めまいや立ちくらみがある
- 筋肉のこむら返りがある
- 汗をふいても出てくる
対策1
涼しい場所に避難して、衣服をゆるめ身体を冷やしましょう。水分と塩分を補給しましょう。
症状2
- 頭がガンガンする
- 吐き気がする・嘔吐する
- 身体がだるい(倦怠感がある・虚脱感がある)
対策2
涼しい場所に避難して、衣服をゆるめ身体を冷やし足を高くして休みましょう。水分と塩分を補給しましょう。
ただし、水分を自力で飲めない、または症状が改善しない場合は直ちに病院へ受診しましょう。
症状3
- 意識がない
- 身体がひきつける(痙攣している)
- 体温が高い
- まっすぐに歩けない・走れない
- 呼びかけに対し返事がおかしい
対策3
身体を氷や水で冷やしましょう。(首・脇の下・足の付け根など)
すぐに救急車を呼びましょう
熱中症の予防5か条!
- バランスの良い食事やしっかりとした睡眠をとり、暑さに負けない身体作りをしましょう
- 外出時の服装に注意し、帽子も忘れずにしましょう。
- 顔が赤く、汗がたくさん出ているときにはすぐに涼しい場所へ移動しましょう。
- 喉が渇いていなくても、こまめに水分補給をしましょう。
- エアコン・扇風機を上手く使って、室温28℃を超えないようにしましょう。
乳幼児や高齢者は特に注意が必要です!
熱中症は誰もが注意する必要がありますが、特に乳幼児や高齢者は熱中症を起こしやすい傾向にあります。乳幼児は、大人より新陳代謝が活発で体温が高いですが、大人と比べると汗腺が未発達なため上手く体温調節ができません。短時間でも、体温が上昇し生命に危険が及ぶことことがあります。
高齢者は、脂肪がつきやすくなる分、体内の水分の割合が少なくなります。加えて暑さや喉の渇きを感じにくく、体温を下げるための反応が弱くなっており、自分が気づかないうちに熱中症になることがあります。