寒い時期には、ストーブや電気カーペット・カイロに湯たんぽと身体を温める物の出番が増えますが、それに伴い【やけど】になる危険があります。使い方には気をつけて安全に使用しましょう。
やけどとは?
熱湯やアイロン・ストーブ・火などの熱いものに皮膚が触れることで皮膚が損傷された状態のことです。この場合は、皮膚の表面だけが影響を受けているか、皮膚の深いところまで影響を受けているかで、軽症と重症に分けられます。
また、カイロや湯たんぽ・電気カーペットなどを長時間使用することで【低温やけど】になることがあります。【低温】というイメージから軽くみられがちですが、このやけどは熱源が低温のため、長時間触れていても熱さや痛みを感じにくい特徴があり皮膚の深い部分までダメージを受けているにもかかわらず、通常のやけどとは違い、皮膚の表面はとても軽症に見えますが、見た目よりも重症なのが【低温やけど】です。
やけどがおきる温度と時間は?
一般的なやけどは、熱源が温度70度であれば、約1秒でやけどを起こしてしまいます。
低温やけどは、温度が44度程では、約3~4時間・46度程では約30分~1時間で、ゆっくり起こしますので、十分に注意する必要があります。
やけどになってしまったら!
・すぐに冷やして熱のダメージを和らげることが大切です。
氷を直接あてるのではなく、一番効果的なのが水道水で冷やす方法です。やけどの程度によりますが、5分~30分ほど冷やし、そのあとすぐに医機機関で治療してもらいましょう。
・服の上からやけどしたら、無理に服を脱がさないで下さい。
服を無理に脱がすと、やけどによって出来た水ぶくれを破ってしまう恐れがあります。服を脱がさず、そのまま冷やすようにしましょう。
・水ぶくれは、破らないように気をつけましょう。
・自分の判断で薬などを塗ったりしないようにしましょう。
アロエや味噌が効くと言われていますが、場合によっては治りにくくする原因になることもあるので、医療機関を受診し医師の指示を聞きましょう。
やけどを起こす環境は、いつでも身近にあります。やけどは特殊な病気ではありませんが、日頃よりやけどを未然に防ぐように注意しましょう。やけどを起こしてしまったら創部を冷やし早く専門の医療機関へ受診しましょう。