咳が長く続いたら【マイコプラズマ】という細菌が原因かもしれません。

どんな病気?

マイコプラズマニューモニエという病原体(細菌とウィルスの中間の大きさと性質)が原因で気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症を引き起こす病気です。急性気管支炎や上気道感染症の症状は一般的に軽度で自然に治癒しますが、約10~20%が肺炎を起こすといわれているいる病原体です。主に咳によって人から人へと感染(飛沫感染)します。また、鼻やのどからの分泌物に触れることで感染します(接触感染)。

マイコプラズマ感染症は若者に多いと言われていますが、大人も乳幼児も感染します。

症状は?

特徴として、頑固な乾性の咳(痰が絡まない咳)が続くことです。

潜伏期間は通常は2~3週間で、初期症状は発熱・頭痛・喉の痛み・全身倦怠感など風邪の症状に似ています。咳は初期症状から2~5日遅れて始まることが多く、乾いた咳でだんだん強まっていくのが特徴です。咳は最初は空咳で、だんだん痰がからんできます。症状により5~7日で治まる場合もあれば、治るのに1か月以上かかる場合もあります。放置しておくと肺炎を引き起こし重症化することがありますので注意が必要です。

治療は?

抗生物質を服用して治療をします。

最近、マイコプラズマ感染症には効かない【耐性菌】が増えているため、通常使用されている抗生物質では効果が弱いこともあります。効果が得られない場合は【耐性菌】と判断して、抗生物質の種類を変えて治療することもあります。

予防は?

予防のためのワクチンは無く、また1度感染して免疫ができたとしても、その免疫はずっとは続かないので再度感染することもあります。くしゃみや咳、鼻水のついた手で触ったタオルや食器で感染がひろがるので、感染の拡大を防ぐためにも感染症対策をしましょう。

  • 石鹸でしっかり手洗い、うがいをしましょう
  • タオルや食器などは、別々に使用しましょう
  • 外出時はマスクを着用しましょう

マイコプラズマ感染症かな?と思ったら!

  • 医療機関へ受診しましょう。
  • 安静にして休養を取りましょう。
  • 十分に水分を取るようにしましょう。