本年1月には「『世界イベルメクチンデー制定記念』市民公開講座」にご参加いただきまして、ありがとうございました。
この夏、7月18日に瀬戸内市牛窓にてシンポジウムを開催いたします。
タイトルは、「新型コロナ感染症(covid-19)流行下 海の自然・文化・経済の交流を考える
~海洋の日本国〜古代から過去・現在・未来の視点で地域共生社会とSDGs(持続可能な開発目標)の実現を!!
海をキーワードに過去と現在と未来をつなぐ鍵を人類の歴史の中から見つけるために、もう一度過去を振り返り、先輩・祖先たちはどのように困難に立ち向かったのか、経済と文化を深めるにはどのように考えていくのか、ご参加いただいた多くの皆様とともに学びを共有したいと思います。
現地参加の希望は、申し込みが必要です。web参加は申し込み不要です。
申し込み方法はチラシの2枚目の申し込み書をFAXもしくはメールしていただくか、若しくはグーグルフォームより申し込み可能です。
チラシデータ
開催趣意
令和4年7月7日
地域共生社会研究会(賢人を語りつなぐ会)
代表 青木佳之
私達は新型コロナ感染症(COVID-19)の流行も3年目を迎えワクチン接種等の開発、生活様式の変更により、ウィルスとの共存を指向しています。しかし、オミクロン株の系統BA-5の流行や第7波の拡大が懸念されています。➀感染症の大流行 ②地震・豪雨などの気候変動、天災の多発 ③人々の政治、経済、社会の混乱が重なった時期には人類の社会構造や価値観の大きな変革期と考えられています。
私達は、この時期に一度立ち止まり、過去を振り返り、私たちの先人が各々の課題にどう向き合い、現在の課題を解決し、明るい未来を切り開いたか検証を試みたいと思います。そこで私達は海洋に周囲を囲まれている日本の国で「海の日」に「人の生活と海・水」とどう関わってきたか、自然、文化、経済、社会など各々の課題を多様な立場と個性豊かなシンポジストに発表していただきます。
午前の部で特別講演では、歴史作家の関 裕二氏に「海洋の文明史~大和建国と吉備の活躍~」と題して、日本の統一国家の成り立ちとその中での吉備の国の多くの個人の活躍を拝聴し、更に、
海洋とも関わりをひもといて頂きたいと思います。関裕二氏は古代に関する多くの書を世に出しており、また、吉備の岡山にも数回来られて講演されている。その話を受け、共同座長である国立大学法人 岡山大学 学長槇野 博史氏の「生命の誕生と海、地域循環共生圏」について語っていただきます。また学校法人 関西学園 理事長 井上 峰一氏に「明治期の岡山の教育(中川横太郎の視点から見る)と現代の人づくり、教育」についてご講演いただきます。槇野氏と井上氏におきましては、人づくりの教育指導者として未来に向けての人づくりの思いと現状もご教示いただきたいと思います。その上で、シンポジストとして ①岡山大学社会文化科学研究科 教授 清家 章氏より「古墳時代の吉備をめぐる人と交流」 ②瀬戸内市 市長 武久 顕也氏より「海の文化交流を考える~港町・牛窓の歴史からひもとく~」 ③社会福祉法人 全国社会福祉協議会全国地域包括・在宅介護支援センター協議会 会長 青木 佳之氏 より「疫神の牛頭天王物語とギリシャ神話ミノタウロス~牛頭人身~吉備真備からピカソのゲルニカまで 日本のエーゲ海・牛窓を舞台に」について講演していただきます。共同座長を含めた五氏による意見交換を図り、過去の歴史から多くのことを学び、人づくりの学校現場や地域における人づくりに寄与する内容になるように期待しています。時間の関係上、十分な意見交換ができない場合は、次回の機会にその課題解決を期待したいと思います。
午後の部からは特別講演として一般社団法人日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)国土・未来プロジェクト研究会 瀬戸内クルーズネットワーク構想 チームリーダー越智 修氏より「JAPIC瀬戸内クルーズネットワーク構想~クルーズ文化の浸透と瀬戸内の地域振興~」についてご講演いただく予定です。国土の未来に向けての構想をお聞きすることを期待いたします。其の特別講演をうけて、共同座長であり山田方谷六代目の直系子孫の野島 透氏には「山田方谷と倉敷(玉島港)から江戸・函館・サハリンへ~新島襄と快風丸~」についてお話しいただき、山田方谷と関わりのある、瀬戸内北小学校の碑文についても触れていただきます。その後、共同座長であり株式会社日本医療企画 代表取締役である林 諄氏 には長年にわたる医療福祉現場の課題を解く「医療介護福祉が抱える現状とその解決に向けた医療経営士の重要性」についてお話しいただきます。シンポジストとして ①岡山大学 大学院 教授 牛窓臨海 所長坂本 竜哉氏より「牛窓臨海の未来指向型研究 “No Filter”」 ②公益財団法人両備文化振興財団夢二郷土美術館・范曽美術館 館長代理小嶋 ひろみ 氏より「夢二郷土美術館と日中友好の范曽美術館の運営から展望される未来へ向けた美術館の役割」 ③社会福祉法人 全国社会福祉協議会 副会長 古都 賢一氏より「全国社会福祉協議会の歴史的役割からみる 地域共生社会・SDGsの実現に向けて」について講演いただきます。各々の講演者は、立場や地域や領域は個別的で多様性のある方々であり、発表に合わせた意見交換から得られる新しい展望と未来に向けたご意見を伺えるものと期待いたします。私たちは今回の海の日のシンポジウムの企画にあたり、海をキーワードにした人的文化交流を過去・現在・未来に向けた視点で参加者と皆で語り合い、現在の私たちが抱える課題を解決するキーワードとして「地域共生社会とSDGs(持続可能な開発目標)の実現」を共通認識とすることが可能になったことを確信いたします。
人類の社会は、インターネットや携帯電話、スマートフォンにより世界がネットワークで繋がった情報社会(Society 4.0)からサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society5.0)へと進化を求められています。
現在の社会課題・地域課題は、自然環境・社会環境に密接に関係しており、そこに住む人々のその課題に対し主体的な取り組みがあらゆる地域資源との連携といった地域社会での共生すなわち地域共生社会の実現が強く求められています。さらに社会課題(現実空間)と我々一人ひとりの想い(仮想空間)の共存という視点を持つことで、持続可能な開発目標(SDGs)を目指した新たな未来を切り開くことが可能と考えられます。ぜひご参加いただいた皆さんと共に明るい未来を語り合いたいと思います。海の日(7月18日)に瀬戸内市牛窓で集いまたWebでの参加を期待しています。海の日に長時間にわたり、特別講演とシンポジウムを開催し、実りある成果を期待いたします。